「素敵パパファイル」では、自分流子育てを実践されている素敵パパに、子育てにかかわることでみつけた「父親であることの楽しさ」について伺いながら、ママにも役立つ子育てを楽しむヒントをみつけていきます。
「素敵パパファイル」では、自分流子育てを実践されている素敵パパに、子育てにかかわることでみつけた「父親であることの楽しさ」について伺いながら、ママにも役立つ子育てを楽しむヒントをみつけていきます。
安藤さん:
「父親であることを楽しもう!」と個人・企業への呼びかけを行っています。ファッションだけでなく、仕事でも家庭でもユーモアとラブを持って、格好よくパパ力(ぢから)を発揮して欲しいですからね。ある大手企業で社内研修の一環として『パパ検定』が取り入れられることになりました。企業もいよいよ、いい人材育成するためには、男性社員に対する仕事と生活の両立支援の必要性に気付いてきたんですね。でもまだまだこれからです。
「パパ検定」の問題には乳幼児期の育児情報や育休や児童手当などの制度に関することなど、父親が子育てする上で知っておいた方がいい情報が設問になっています。ママ任せではなく、パパも育児に関する知識をちゃんと持っていたほうが、子どものいる暮らしを家族でより楽しめます。現在、日本の男性の育休取得率はたったの0.5%ですよ。育休と産休の区別すらつかない男性がまだ多数いるのが現状です。これではいけないと思います。子育ての面白さ、そして次世代育成の重要性に個人も企業ももっと気づいて欲しい。その意識改革のキッカケが「パパ検定」です。
それと「パパ検定」には知ってると子育てが楽しくなる設問が沢山ありますよ。例えば…
こんな具合です。「それ知ってて何のためになるの?」と思われるでしょうが、子どもとのコミュニケーションには最高の知識なんです。子どもとの会話でこうした情報をさりげなく披露できたら、パパは一躍尊敬のまなざしを受けることでしょう。(笑)
現在、10歳の娘と7歳の息子がいて、来年2月に第3子が生まれる予定です。10年前、35歳の時に子どもができたとき、「子育てに主体的に関わっていくと、僕の人生はもっと面白くなるに違いない!」と予感しました。そう、子育ては自分の世界を広げてくれて父親自身も成長できるチャンスなんです。世のお父さんに言いたい、「子育って、義務ではなく楽しい権利だぜ」ってね。
僕の『父親スイッチ』が入った瞬間は、最初の子(娘)の妊娠が分かった時。生まれる前から絵本を100冊買って、誕生を心待ちにしていたんですよ。そして生後半年から7 年間、毎晩必ず絵本を読んでいました。それはそれは僕にとって何より楽しく、かけがえのない時間でした。その濃密な娘との思い出が、今も僕の心のハードディスクにはしっかり刻まれているんです。
7年前、第2子が生まれたときは仕事が忙しくて大変でしたが、そんな時は一度仕事を中断し、家に帰って一緒にご飯を食べて、お風呂入って絵本を読みました。娘が寝たらまた、会社に戻り、朝まで仕事です。朝、家に戻ったらすぐ娘を保育園に送って行き、少し仮眠を取ってからまた仕事です。そんなときは確かに身体的にはシンドかったけど、でも苦痛ではありませんでした。
絵本を楽しむのも、保育園の送り迎えをするのも僕にとっては辛い義務ではなく、ほんとに愉快な時間だったんです。子どもの成長は早いですからね。顔や言葉もどんどん変わります。その変化(成長の過程)を見逃してなるものかってね(笑)。気づいたら家には400冊以上の絵本がありました。ハッピーな思い出がいっぱい詰まった絵本ばかりですね。
絵本にも父性的感性の絵本と母性的感性の絵本があると思います。ママは、優しいファンタジー絵本が好きな傾向があるけど、それだけじゃ子どももつまらないでしょ?だから、パパにはあえてママが選ばないような冒険的・野生的な絵本を選んで欲しいな。 読み方だって、怪獣やお化けがでてくる絵本は思いっきり野太い声で読んでみましょう。子どもはきっと震え上がりますよ(笑)。
僕の読み方はライブ感覚。子どもの反応を見てテンポや言葉もどんどん変えていく。アドリブばりばりですよ(笑)。乗ってくるとギター持ち出して即興で子どもと唄い始めちゃっったりね(笑)。
選ぶ絵本もいろいろだけど、ナンセンスなものが特に好き。ママたちからすると「それ、何の意味があるの?」っていうばかばかしいものが多いね。でもそれが大事。だって世の中って実にナンセンスなこと・不条理なことが多いと思いません?特に会社なんてまってくもって不条理の世界の塊じゃないですか(笑)。それをよく知ってる父親が読むからこそ、ナンセンス絵本が活きるんです。子どもだって小学校に入って、友だちや先生から受ける不条理な仕打ちに対して、ナンセンスの本質が分かってれば、ひきこもらずに笑い飛ばせるんですよ。これって実社会で生きていく上で重要なスキルだと思いませんか?ナンセンスも捨てたもんじゃない。だから、父性的な絵本はいまの子どもには絶対必要なんですよ。
僕は僕なりの子育てをやっています。もちろん他のパパは僕の真似をする全くないので、自分流の子育てスタイルを追及して欲しいと思います。僕の場合のコミュニケーションツールは絵本でしたが、なんでもいいんです。自分の趣味、パパが好きなことに子どもを巻き込んでください。楽しそうにしているそんなパパが子どもは大好きだと思うから。
つまりマニュアル読んで「よい父親」を目指すのではなく、いかに自分流に子育てを楽しむかを考えて欲しい。自分にとって一番大切なものと、生きていくために貫きたいモットーを軸(哲学)にすることで、周囲に振り回されない、流されない、自分らしい子育てがきっとできると思いますよ。
それと僕は、育児はまず「量」だと思うのです。男の人って最初から「質」を求めますよね。だから奥さんに「あなたはいつも、いいとこ取りばかりじゃない」って言われちゃう。例えば、キャンプでバーベキューや運動会でビデオ回すことがパパの役目とか・・・(苦笑)。でも日常の暮らしにこそ子育ての面白さはあるんです。そこを楽しんで欲しいです。
僕の場合、最初の楽しみは「オムツ換え」でしたよ。だってオムツの中には、その日の子ども情報がいっぱいつまっているんだもの。分かるでしょ!
子どもが学校に行ってからは「上履き洗い」かな。上履きもオムツと一緒、汚れ具合は一週間の学校の情報。汚い上履きが返ってくると、「ああ学校でいっぱい遊んでいるな」って嬉しくなり、逆にきれいだったとすると、友だちと喧嘩したのかなって心配になります。子どもってちゃんと痕跡を残します。だから、親はそれをちゃんとみつけてあげなきゃいけないと思っています。例え、忙しくなかなか時間を取れなくても、子どものために時間を作ろうとする姿勢が大切。無理に遊ばなくても「君の事をちゃんと見てるよ」というシグナルを出すことは日常的に大事ですね。
親の役目は、大きく2つのフェーズに分かれます。0~6歳の時期の「保育者としての親」、そして小学校~10代は「理解者、伴走者としての親」です。保育期に子どもとたくさんスキンシップして基本的な信頼関係が築けた人だからこそ、よき理解者に至る。思春期に子どもが問題起こしたときに、その叱り方・諫め方に全く説得力を持てない父親は、やはり保育期の関係が希薄なんでしょう。つまり「量」をこなしてないんですね。だから父親は、いきなり「よき理解者」にはなれないんだということを、小さな子どもがいるお父さんには知って欲しいと思います。父子の人間関係は子どもが小さいときにちゃんと作っていかないとね。
家事も育児も「参加」とか「シェアする」という意識ではなく、主体的に自分が「やれることを」「やりたいこと」を進んでやるのが一番よいと思います。
僕は毎日、奥さんの様子を診ているんですよ。ボーっと「見る」ではなく「診る」です。
「今日の体調はどうかな」「ちょっと疲れているみたいだな」といつも気にしています。今は第3子を妊娠中なので、特にね。体調がよくないみたいだなあと感じた日は、奥さんが仕事に行くのを見届けてから、キッチンやリビングの掃除をします。だって疲れて帰ってきたとき、家がきれいになっていたらそれだけで気分がよくなるでしょう?
つまり常に「診ている」ことでやってあげたい気持ちがうまれ、自然に愉しく家事がこなせるのです。奥さんだって、その僕の気持ちをちゃんと分かってくれて心からの「ありがとう」をくれる。それがまた次につながるのです。
大切なのはほめること。でもほめる「タイミング」が重要です。
例えば、旦那さんが珍しく早く帰宅して、子どもに絵本を読んであげたとします。どのタイミングで言葉をかけたらいいと思いますか?
正解は、翌朝、旦那さんが歯磨きをしている時。さりげなく「昨日、●●ちゃん(子どもの名前)とっても嬉しそうだったよ」と耳もとで囁いてあげることです。
これが一番効果あります。絵本読んだ直後に言われても悪い気はしませんが、ちょっとおだてられてる気がしますよね。それが朝歯磨きしているような無防備な時に「そうそう、そういえば」くらいな感じで言われると、間違いなくヒットします。もう、たまらないです。昨夜の記憶がすごく幸せに思えて、きっとその夜、旦那さんは絵本を買って帰ってきますよ。これ、実体験ですから・・・(笑)。
僕の場合、あと思わず顔が緩んでしまった一言としては、「私どんな人と結婚するのかな」と娘とママが話していた時、奥さんが「結婚するならパパみたいな人がいいよ」と。もう最高の愛の言葉ですよね。だから僕も息子に言いますよ。「お前も将来、ママみたいないい女と出会え」って。ちょっと照れくさい話なんだけど、そんなとき子どもはとても喜ぶんだよね。だから、大切な気持ちは思っているだけじゃなく、きちんと言葉にするべきだと思います。日本のお父さんは、家族への愛情を表現するのが苦手だけど、これは子どもの恋愛観や結婚観のためにもぜひ克服して欲しいですよね。
ダメなのは、「どうしてできないの?」という言葉。男性は子どもと一緒ですから、「どうして?」って責められちゃうと、どうしていいかわからなくて結局逃げます(笑)。だから絶対使わないでくださいね。
受け継ごうと思ってできることってなくて、僕の生きざますべてから子どもは学ぶんじゃないかな?
でもあえて言えば、遊び人になって欲しいと思います。浪費家という意味でなく、仕事でも育児でも常に愉快で人をハッピーな気持ちにさせられるようなことを考える人になってもらいたいかな。別に仕事の種類は何でもいいです。
つまり僕の子育て理論と一緒、「生きることを楽しでほしい」ということです。誰も考えつかない「素敵な遊び」をどんどん開発していってほしいな。
もうひとつは、どんなときも「ユーモア」と「ラブ」を忘れないでいてほしい。息子には「女の子を大事にしろ」といつも言ってます。娘にはいつも「鼻歌が唄える女性」になってほしいな。ママがそういう女性だから、その遺伝子を受け継いできれたら最高だと思います(笑)。
Fathering Japanは、「よい父親」ではなく「笑っている父親」を増やしたいと、父親支援事業を個人・社会に積極的に働きかけているNPO法人です。父親支援のための各種セミナーや父親向け検定試験(子育てパパ力検定)の実施しています。
【URL】 http://www.fathering.jp/
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